早稲田大学 文学研究科・立教大学 文学研究科 合格者の声

 

早稲田大学大学院文学研究科・立教大学大学院文学研究科

合格者の方から、合格者の声をご送付いただきました。ご送付いただいた原稿のまま掲載いたします。(昴事務局)

合格体験記(早稲田大学文学研究科 表象・メディア論コース/立教大学大学院文学研究科 比較文明学コース)

私は早稲田大学文学研究科、立教大学文学研究科の2校を受験し、有り難いことに合格しました。立教大学文学研究科については、早稲田の対策がそのまま立教への対策となったため、ここでは早稲田大学文学研究科の合格体験記について書いていこうと思います。

1.研究計画書

院試でもっとも重要になるのが研究計画書です。研究計画書がしっかりしていないと大学院で充実した研究ができませんし、そもそも入試の段階で切られます。早稲田の場合、おそらく一次試験の段階で研究計画書には目を通されると思われますので、「私は○○を研究したい」という自分の思いを書かれると良いかなと思います。また、自分の研究したいことに関して、「これまでなにがあったのか」(先行研究)、「ここから何が展開できるのか」という二つの視点を取り入れることが大事です。昴では個別で研究計画書や卒業論文の添削を行ってくれますので、迷ったら相談されるのもありかと思います。

2.一次試験

早稲田大学文学研究科の場合、1次試験は「一般外国語」と「専門科目」の二つに分かれます。前者は文学研究科共通で行われる外国語科目であり、後者はそれぞれのコースで行われる専門科目の試験となります(ただし、専門科目でも外国語の和訳は課されます)。

まず「共通外国語」の場合、大問1が空欄補充、大問2が和訳と脱文補充となります。大問1は学部入試(文学部・文化構想学部)と形式が同じですので、学部の過去問を使うのもありです。大問2に関しては、一文一文を丁寧に分析することが大事です。学部以上の単語が問われることもありますので、『院単-大学院入試のための必須英単語1800-』(ナツメ社)を購入し、できれば大学3年の夏休みから始めることをおすすめします。この点は専門科目の英文和訳も変わりません。ただ、専門科目の方が高度なので、過去問に触れてみることをおすすめします。

次に「専門科目」の場合、表象・メディア論コースでは例年「11項目のうち4項目を選び、3~5行程度で解説する問題」、「和訳問題」、「「メディア」「身体」「イメージ」というキーワードを軸にして、特定の用語について論述する問題」の3つがあります。

まず、最初の項目説明問題についてですが、大まかに哲学(特にメディア哲学)系、現代美術系、映画史系、演劇・ドラマ系の4つのジャンルから出題されます。私はメディア哲学はある程度知っていましたので、現代美術と映画史を勉強しました(メディア哲学をあまりご存知ない方はフィルムアート社の『クリティカルワード メディア論』を使って勉強すると良いと思います)。現代美術に関しては、筧菜奈子『めくるめく現代アート イラストで楽しむ世界の作家とキーワード』(フィルムアート社)を使いました。豊富なイラストと簡潔な解説で、「3~5行程度で記述する」表象・メディア論コースの問題にうってつけです。もう少し詳しく知りたい方は、末永照和(ほか)『増補新装 カラー版 20世紀の美術』(美術出版社)を用いるのがおすすめです。映画史に関しては、村山匡一郎(ほか)『映画史を学ぶ クリティカル・ワーズ 【新装増補版】』(フィルムアート社)を使いました。また、北野圭介『新版 ハリウッド100年史講義』(平凡社)、中条省平『フランス映画史の誘惑』(集英社)を使い、地方別の映画史を勉強しました。論述問題については後述します。

3.二次試験

二次試験は、私の年ではzoomで行われました。15分程度の面接で、まずは研究計画書の概要を述べ、その後主に自分の希望する指導教官の先生を中心にしていくつか質問がされます。二次試験のポイントは、研究計画書を熟読し、あらゆる質問に対して答えられるようにしておくことです。「これはどういうことですか」と聞かれた時に、ある程度こたえられるよう、予め考えておくことが良いでしょう。

4.昴をどのように活用したか

最後に、私が院試に合格するまでに昴をどのように活用したか書いていきます。

「まず、外国語(英語)に関しては「院試問題演習」を受講しました。私がした方法としては、まず昴からメールで問題が配信されますので、それを2部印刷しておきます(この段階ではまだ問題は解きません)。次に昴に来て授業内で演習し、高橋先生の板書を写します。SVOCや修飾関係は印刷したものを1部使って写し、文法や構文の詳細な板書はノートに写します。その後、もう1部をA3用紙にコピーしなおします(サイズはそのままにし、両側に空白があるようにします)。その用紙にSVOC、修飾関係、文法事項をまとめて写し、一元化できるようにします。これで復習は完成です。あとは残りの1部を、時間を置いて再度解きなおすとよいでしょう。もっと効率の良いやり方はあるかと思いますが、私は英語が苦手でしたので、こんな感じで地道にこつこつやっていく勉強をしていました。

次に論述については、昴の「論述対策講座」を活用し、演習を重ねました。「論述対策講座」は毎回高橋先生が丁寧に添削し、そしてどう論述していけば良いのかの方法論も教えてくれるので、論述に自信がない人は受講するのがおすすめです。また、研究計画書や論文に関しては、先ほど述べたように高橋先生が個別に指導してくださるので、不安な人は相談してみてください。

5.最後に

私は大学受験の時は散々な結果で、特に英語が足を引っ張りました。現役時は全落ちし、失意のまま予備校へと向かいました。しかし浪人の時、予備校ですばらしい先生方に出会え、学問を学ぶこと・探究することの楽しさに気づき、勉強を続けることができました。大学に入ってすぐにコロナ禍となりましたが、オンラインなどを活用して勉強を続け、いつしか「大学院で研究したい」と思うようになりました。しかし、私には目標の大学院に行く力が足りませんでした。そんな時、ふと見つけたのが昴のホームページです。高橋先生と面談し、「ここで勉強しよう」と決め、勉強を続けました。苦手だった英語も、高橋先生の懇切丁寧な指導で、なんとか合格最低点を超えられるようになりました。大学院入試は学部の入試と違い、模試もなく、ただ受けた人の情報だけが氾濫する未知の世界です。しかし、「この大学院で研究したい!」という強い想いがあれば、昴は味方になってくれるはずです。

長々と失礼いたしました。このページを見ている方が、大学院入試、そしてその先の果てなき探究の世界へ進めることを心よりお祈り申し上げます。

以上が受講者からいただきました「合格者の声」です。(昴教育研究所事務局)

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