【私の合格体験記】
私が大学院の入試を意識したのは大学2年生の終わりごろのことでした。
大学院入試に向けて、苦手な英語を克服するのに、どうしようか、と悩んでいた時、母が昴のホームページを発見したことが、通学のきっかけになりました。
第一印象は、言ってしまえば「怪しい」の一言。しかも、面接に伺ってみると建物が着物学校の4階だったので、かなり動揺しました。しかし、高橋先生にお会いしてみれば、とてもお話しやすく、怪しいのはホームページだけなのだな、と安心したのを今でも覚えています。高橋先生には、最初の面接の時から、受験の最後の最後まで大変お世話になりました。また廣田先生にも授業の受講に関して様々なご助言をいただき、先生方には感謝してもしきれません。
私は昴での最初の1年間は、授業を受けるのが苦痛でした。というのも、院試演習を受けて返却されてくる点数が凄まじいものだったからです。最初は辞書を使ってもひどい時は20点中3点、良くても受講者の平均点に届いた事はありませんでした。
センター試験でさえ、100点以上取ったことの無い私にとって、日本語訳を読んでもよくわからない院試の文章を英語で読む、という行為は本当に辛かったです。それでも、授業に出席し、単語の復習、文章の音読を繰り返すことで、受験直前には辞書を使わなくてもクラスの平均点、時には先生の設定する目標合格ラインに到達するほど成績が伸びました。
しかし、時には3ヶ月以上勉強を続けても成績が全く伸びない時期もあり、不安もありました。そうした時に1人で悩まず、すぐに先生に相談できる環境が整っていることは昴の強みだと思います。
また、大学4年の6月頃、英語の成績が伸び悩み、先生に少しご相談しようかと思っていた矢先、「この時期は、英語が伸びなくて悩む人が多いと思います。でも、この授業をきちんと受けている人達は、ちゃんと成績が伸びますから、安心してくださいね」というお話を高橋先生から聞いた時は本当に驚きました。自分が抱えている悩みは案外、他の人たちも抱えているものです。挫折しそうになっても、是非諦めずに最後まで努力して欲しいな、と思います。
私の【勉強方法】ですが、私はとにかく集中と継続と努力が苦手だったので、とにかく勉強しなければならない状況に自分を追い込んでいました。バイトで疲れて次の日遅く起きてしまった日は、夕方からであっても、長居できる喫茶店に夜中までこもったりもしました。個人個人、適した勉強方法は違うので、とにかく自分に見合う勉強方法が確立できるまで、まずは勉強すること。そしてとにかく【高橋先生のおっしゃる授業の復習予習方法、勉強方法をまずは行う事】が合格への一番の近道だと思います。
【英語】
院試の筆記試験は、傾向が時々変わる事があります。私も英語の問題傾向が変わって、本番中少し慌てました。でももし、院試問題演習だったら?と想像しながら、この文章はこういう風に訳そう、先生だったらこの訳し方だと点数をマイナスするだろうな、とすぐに気持ちを切り替えて、落ち着いて解くことができました。なので、沢山の教科書に手を出さず、まずは授業の復習をきっちり行う事が大事だと思います。
[単語]
授業で扱った文章を必ず毎日音読する。(朝は英語構文や読解の授業で扱ったもの。頭が英語に慣れてきたら院試演習の問題を音読。)
音読して引っかかった単語は単語カードに記入。また、記入したことのある単語でも、引っかかったらすべて単語カードに、面倒くさがらずに記入する。そうすることで、重要かつ頻出の単語によく出会うことができます。とにかく覚えられない単語は何回も出会う事が大事だと思います。また、覚えた単語は、逆に何度もカードで出会っても時間の無駄なので、覚えた単語は単語カードを破って捨てていました。
こうすることで、覚えた際には単語カードが薄くなり、達成感を感じられます。継続した学習が本当に苦手だったので、破いた単語カードが増えれば単語を覚えるのも楽しくなりました。
[文法]
とにかく音読をする。
と同時に、あたらしく英語の教科書を印刷し、文章の品詞分解を行っていました。また、それを授業で書き込んだ教科書と照らし合わせ、間違っていた箇所の音読を繰り返していました。
昴の教科書はダウンロード形式なので、何度でも印刷し、新しいものをいくつでも手に入れられることが利点です。なので、そういった部分を活かして勉強するのが効率的かな、と思います。
また、初歩の初歩的ミスを頻発した時期があったので、念のため、受験直前に中学校3年間の基礎文法問題集を3日間ほどかけて取り組みました。難しい文章ばかり読んでいると、基礎を忘れてしまいがちです。なので、確認としてそういった作業をするのも手かな、と思います。
私が、英語の成績が上がってきた!と実感できたのは、丁度1校目の入試の2週間前でした。英語は一気に上がる時期があります。また英語が苦手であっても、努力すればきっと英語が好きになります。途中で挫折せず、最後まで頑張ってください。
【専門科目】
私は経済的に余裕がなかったので、最初は図書館で本を読み、論文に使えるような大事な論点をメモ帳に記入していました。
しかし、時間がかかり、非常に非効率的でした。また論文を書く際に、論点がどのページの誰の考えなのか、というのをはっきりさせておかなかった為に、遡るのにかなり時間がかかりました。
研究計画書を書く段階では、結構時間が切羽詰っている場合があるので、「本のタイトル」「ページ」「内容」は明らかにしてメモした方がいいと思います。
最終的に、私がやっていたのは、
①中古でもいいので、本を購入。
②ツッコミを自分なりにいれながら読む。
③わからない専門用語はシャーペンでマルをつけ、意味を本に書き込む。
④疑問点やツッコミを目立つ色で書き込む。
⑤大事な論点は大きめのポストイットに書き、ページ数を記入した後、そ
のページに貼る。
⑥読み終えたら、論点を記入したポストイットを中表紙にまとめる。
こうすることで、本を開けば論点が一気に遡れるので、論文を書く際に便利でした。とにかく学術書を読むには、本にツッコミを入れながら読むと内容が入りやすく、良かったと思います。
以上が、私がやっていた勉強方法です。
きっと今、この体験記を読んでいる方は、昴教育研究所に入ろうか、迷っている受験生だと思います。私もかつてそのうちの一人でしたが、今は昴に入って良かったなぁ、と心から思います。これまで志望する学校に合格したことのない私にとって、希望する大学院で、自分のしたい研究ができる、という現状は夢のようです。そしてその夢が叶えられたのは、昴に通ったからだと思います。行きたい大学院、したい研究がある、と強く望む人にこそ、私は昴教育研究所をおすすめします。
※送られてきた原稿を一字一句変えずに掲載しています。
※一橋・社会学研究科の、他の合格者の方の体験記です。あわせてご覧ください。