東京大学大学院人文社会系研究科 合格者からのメッセージ
私は、平成28年度の東京大学大学院人文社会系研究科の入試に臨み、合格しました。
入試は1月末(1次試験)~2月初め(2次試験)です。
昴では、入試前年の6月末から、約7か月間ご指導いただきました。
以下に、私の受験勉強の内容のおもなものをご紹介します。
【1次試験対策】
英語:
①高橋先生の「院試問題演習」を受講
毎週、実際の入試会場の雰囲気に近い環境で過去問に取り組むようなものであり、
本番に向けてのシュミレーションになったと思います。
扱う過去問は東大のものが多いですが、その他の大学院の問題も出題されます。
実際に入試本番でも、毎週の昴の演習に取り組んでいるような気持ちで、落ち着いて問題を解くことができました。
演習後の復習では、高橋先生の和訳と読み比べながら出題の英文全体を読み、長文に慣れるよう心がけました。
②英単語帳『英単語ターゲット』のSection8まで(800語)を暗記
高橋先生のおすすめで、上記の単語帳の範囲に取り組みました。
毎日1回は、1セクション(100語)を通して、日本語訳を述べました。
間違いなく1セクションを通して述べられるようになるまで、1セクションずつ何度も繰り返し取り組みました。
フランス語:
①中島先生の「構文」「読解」を受講
「構文」の毎週の小テストでは、仏文の一文一文をじっくりと正確に訳し、文の構造を理解する訓練をしました。
そのために、テスト用紙を宿題として持ち帰り、翌週提出するという方法を取らせていただきました。
「読解」は、毎週さまざまな大学院入試の過去問を解くことで、入試本番のシミュレーションになりました。
中島先生の明るいお人柄のおかげで、授業は楽しく、厳しい受験勉強の中で励みになります。
②単語帳『キクタン(フランス語初級編)』を暗記
自宅で身の回りの家事などをするときには、付属のCDを再生し、日常的にフランス語に触れ続けるようにしました。
専門科目:
①大問対策:高橋先生の「論述対策」を受講
私の志望分野では、毎年英語の論文を読まされ、その要約と、内容に対する自分の意見表明が求められます。
この英語の論文の読解が大変難しく、毎週の過去問演習では、最後までいい点をいただくことができませんでした。
しかし、あきらめずに毎週過去問に取り組んでいたことは、大きな力になっていたのだと思います。
入試本番では、今まで過去問で解いてきたよりも、大変よく書けました。
②小問対策:専門用語を自分の言葉で解説できるように、志望分野の専門辞書を通読
【2次試験対策】
卒業論文:
在学中だった大学で指導を受けていたことに加え、東大への提出前には高橋先生にもご添削いただきました。
口述試験:
高橋先生からは、私の志望分野での口述試験で問われそうな質問の傾向をアドバイスいただきました。
また、大学の先生とも相談しながら、自己想定Q&Aを作成し、質問に答える練習をしました。
実際に、高橋先生からご指摘いただいたような質問、自己想定Q&Aに近い質問がありました。
心構えがあったので、落ち着いて答えることができました。
―これから受験されるみなさんへ―
私は、昴受講生のみなさんの中では、優秀なほうではなかったと思います。
英語の「院試問題演習」では、いつも平均点前後、
フランス語の「読解」では、いつも問題を時間内に解ききることができず、
専門科目の「論述対策」では、合格安全圏の判定をいただいたことはほとんどありませんでした。
しかし、合格することができました。
あきらめずに勉強しつづけたことが力になり、本番でその力が発揮されたのだと思います。
みなさんも、粘り強く取り組んでください。
そして、独りよがりにならず、昴の先生方や、在学中であれば大学の先生方、
助けてくれる周りの方に相談しながら受験に臨まれると、多くの力を得られると思います。
みなさんの希望が叶いますように!
昴の先生のみなさま、本当にありがとうございました。
※送られてきた原稿を一字一句変えず、そのまま掲載しています。