合格・受講体験記
いつか「和訳の日本語が硬い」と言われたことがあり、ずっと英語に苦手意識を持っていました。単語も文法も日本語と違って内省がききませんし、感覚をつかみきれないまま、諦め半分でいたのです。しかし院試に英語が課されるということで、仕方ない、どうにかしないとあかんね、と思っていた矢先、縁あって昴教育研究所に入学することになりました。
昴教育研究所では、「英語院試問題演習」の授業をオンラインで受講しました。慣れてくると、院試の問題を解き、配信授業を視聴し、返ってきた添削を確認するというサイクルで、リズムよく勉強できるようになっていきました。性に合っていたのだと思います。面白く、かつ、ためになる授業が毎週待ち遠しく、お盆やお正月で一週間が空くときは物足りなく感じていたほどです。
授業でいつも新たな学びが得られたことは言うまでもありませんが、先生が時々、「直訳で構わない、こなれた和訳を求めすぎるのは本質から外れている」という趣旨のことを仰っていたのが、とても印象に残っています。救われたような気がしました。ただ正直なところ、直訳だけでは筆者の意図を日本語に反映しきれないところがありますから、「できる範囲で、分かりやすい和訳を作ろう(少しくらい硬くたっていいよね、)」と自分なりに解釈して取り組んでいました。おかげで英語の勉強に前向きになれたと思います。
「できる範囲で」ということについていうと、未知との遭遇にどう対処すべきか、という問題があります。試験問題を解いていると、ほぼ必ず、知らない単語なり表現なりが出てくるわけで、いつも頭を悩ませていました。結局は、えいやっ、と書くしかないのですが、練習するうちに気づいたことがあります。おそらく重要なのは、本番で動揺せず最後まで解ききること、分からないものについては、品詞、語の構成、前後の流れなどからできる限り妥当な意味を推測すること、だと思います。そういったことを事前に経験できたのも、演習ならではの良さでした。
一年を通じて、形式・内容・難易度さまざまの問題演習を重ね、授業と添削によって学習を深め、どんな文章が出ても大概は大丈夫という心の余裕をもって本番に臨むことができました。一次試験の英語をクリアできたのは、先生のご指導あってのことです。本当にありがとうございました。
※京都大学大学院 文学研究科の合格者の方から「合格者の声」をご投稿いただきました。一言一句変えず、掲載しております。(昴教育研究所事務局)
※他にも京都大学大学院の合格者の声をお寄せいただいております。下記リンクもあわせてご参照ください。