東京大学大学院 人文社会系研究科合格者の声 12

東京大学大学院 人文社会系研究科合格者の方から、合格者の声をご送付いただきました。一言一句変えずに掲載いたします。(昴事務局)

社会人になって十数年。ふとしたきっかけからかねてより興味のあった分野を勉強したいと思い、その分野の専攻がある東京大学大学院人文社会系研究科を受験しようと、今思うと突然、謎に決心しました。

募集要項を取り寄せてみると試験日は翌年の1月、そのとき既に9月中旬で、願書や研究計画の〆切まであと数週間という状態でした。さすがに無謀かと諦めようとしたとき、偶然に昴のホームページが目に入りました。そこで予備校という手もあるのかと気付き、勢いで入学説明の面談を申し込みました。後から考えるとここが合格への大きな分岐点だったと思います。

面談で高橋先生とお話しし、即入学することを決めました。詳しい内容は覚えてないのですが、合格までに何を対策すればよいのか、という道筋が明確だったからだと思います。

結果、私が受験に必要だった科目に対応した講座を受講しました。そこからは平日は毎日仕事があり育児もある中で試験対策もする生活になったため、それなりに大変ではありましたが、何とか合格まで漕ぎつけることができました。

同じように社会人から大学院を目指す方の参考になればと思い、昴での受講内容や自身の学習方法を振り返ってみたいと思います。

【英語:一次試験】 昴受講科目:院試問題演習

英語は大学受験以来遠ざかっていたため、ここが一番不安でした。また、試験は英文和訳の問題のため、どの程度訳せていれば合格基準に達するか、どこが減点ポイントになるかの判断しづらいため、一人で学習するのは限界がありそうだと感じていました。昴の授業では、過去問を解いて提出し、授業で解説を受け、添削が返却されるというサイクルを毎週繰り返すことになります。添削で加点理由・減点理由が丁寧にコメントされ、受講者全体の平均点や合格基準目安も明示されているため、どこができるようになればいいか、自分の実力がどの位置にいるのかが分かるのが非常に大きかったです。授業内容も分かりやすく、文構造や文法の解説があり、頻出すると思われる構文や文法等はある程度覚えることができました。

ただ、とにかく英単語熟語の基礎知識が無かったため、昴以外の学習として「英文標準問題精構」を購入し、例文を和訳しながら知らない単語を一つずつ覚えていくという方法を取りました。大学受験時のようにまとまった時間が取れないため、なるべく毎日数問は解くようにして、少しずつ継続して記憶を蓄積することを意識しました。他には、高橋先生の著書である「詳解大学院への英語」で授業内容の確認も行い、なるべく一度学んだ内容を忘れないように学習を進めました。

【論述:一次試験】 昴受講科目:論述対策講座

論述は過去問を確認する限り出題テーマの振れ幅が大きく、これも対策が立てにくいと感じていました。また、どのくらいの文字数を書けばいいのか、どういう形式で書くのかもイメージできない状態でした。昴の授業では、毎週提出する過去問の添削に加えて、授業では論述問題を書く際の基本的な構成例や文字数目安、設問種別毎の論点設定例等の解説がありました。添削では、A~Eの評価とその理由が詳細に書かれており、自分の書いた文章が合格レベルにあるのか、また達するにはどのような点に気をつければいいのかが理解できました。論述対策は昴の授業のみで十分かなと感じ、それ以上の対策も思いつかなかったため、特別自身で学習はしませんでした。その中で意識したこととしては、過去問で全く予備知識の無い出題が出た場合は、事前にWeb等でざっと調べて知識をつけてから問題を解くようにしました。もちろん試験当日は予備知識の無い問題が出てもそのまま立ち向かうしかないのですが、あくまで学習段階と割り切り、インプットとアウトプットを順に行うことで学習効率を高めるように意識しました。

【卒論に代わるレポート:二次試験】 昴受講科目:オーダーメイド講座(個別指導)

レポートは書こうとしている内容の大枠はあらかじめ決まっていたのですが、志望する専攻の研究テーマとして相応しいのか不安がありました。個別指導でテーマ設定の方向性が問題無さそうか、他に参考となる文献は無いか、足りない視点はどこか等、具体的にアドバイスをいただきました。昴では高橋先生から幅広い知識から助言をいただけ、また志望専攻の過去の合格実績も豊富であるため、安心感をもって記載内容の検討や参考文献の収集を進めることができました。提出直前期には、一旦書き上げたレポートに文章表現や記載を厚くし方がいい部分等を詳細に指導いただけて、そこから仕上げまでもっていくことができました。また、レポート提出後に面接の試験もありましたが、面接の想定問答の相談もできたので、当日も慌てることなく対応ができたと思います。

全受講科目を通じて、特に社会人にとって昴の授業が有効だと感じる点は、自分の中で「基準ができる」ということだと思います。社会人は時間が限られている中、どこまで力を伸ばせば合格するのかが全く見当がつかないまま学習を進めるのは難しいことだと思います。その点、昴は各講座で丁寧な添削や個別指導を通じて自身の今の力量が把握できるため、どの試験科目の学習に重点的に時間を割くべきなのかを見極めやすく、学習効率が上がりやすいと感じました。

また、個人的に社会人の大学院受験で重要だと感じることは、「前倒しで準備を進めること」と「諦めないこと」の2点です。

「前倒しで準備を進めること」は、社会人は仕事や家庭の影響で計画通りに学習を進めることができないケースが生じやすいと思います。私の場合も、9月~11月頃までは順調に学習を進めることができたのですが、12月~1月は仕事が忙しくなり、またタイミング悪く流行り病で一家全滅の事態に陥り試験前の追い込み期間に学習ができない状態になってしまいました。

「諦めないこと」は、そんな状況もあり、試験直前はかなり諦めモードになっていました。一次試験当日も直近の数か月に学習が進められなかったので受かる自信をもつことができず、試験に行くかも直前まで迷っていました。(結局妻にどやされて行きました。)

また、一次試験の後に二次試験であるレポートの提出もあったのですが、これも一次試験が終わった時点で、構想や参考文献の準備は終わっていたものの、レポートとしては一文字も書けていない状態でした。一次試験も手応えが十分だったとは言えず時間も迫っていたため、これも書くか相当迷いましたが、一次試験に受かっていたときに後悔すると思い、完成は〆切当日になりましたが(妻にどやされて)何とか書き上げました。

このような状態でもなんとかなったのは、早めの段階である程度学習を進められており、また昴の授業の受講だけは毎週継続していたからだと思います。また、レポートも高橋先生の助言もあり早い時点で構想固めや文献調査は進めることができていたので、直前でも仕上げることができたと思っています。極端な例ではあるかもしれませんが、社会人は早め早めで準備を進めることと、どんな状態になっても諦めず試験は受けに行くことが大事と感じています。

いずれにせよ、昴との出会いが無ければとても合格までたどり着くことはできなかったと思っています。最後になりますが、英語・論述・個別指導をいただいた高橋先生、本当にありがとうございました。

(合格者の声は以上です。)

東京大学大学院、人文社会系研究科の合格者の方からの「合格者の声」を掲載させていただきました。

他にも多くの同研究科合格者の方より、合格体験記をいただいております。あわせてご参照ください。

東京大学 人文社会系研究科、早稲田大学 文学研究科合格体験記

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