東京大学大学院 教育学研究科 合格者の声

フルタイムで勤務する社会人として、大学院に進学することを決めたのは3月で、実際に行動を起こしたのは4月からです。最初は大学院入試のために予備校にまで通う必要があるのか、と悩みましたが、受験を決めたからには合格に向けてできる限りのことをしようと決め、いくつかの予備校に話を聞きに行き、最終的に昴にお世話になることを決めました。

こちらでお世話になることを決めた理由は大まかに、①対応の雰囲気がよく、常識的であったこと②講義内容がよかったことの2点です。

  • 英語

4月~7月 院試問題演習・構文を受講

復習を中心とした学習をしていました。繁忙期で構文は受講できない時もありました。院試問題演習で扱った問題は夏期開始前に、すべて解きなおし、知識の定着を確かめました。

8月~9月 院試問題演習・読解・構文を受講

予習復習を中心に学習しました。夏期終了後(入試前)に一通り解き直し、理解の甘い部分は以下の参考文献で確認をしました。

参考文献

・ロイヤル英文法 院試問題演習の復習や読解の予習の際に使用しました。

・詳解 大学院の英語 問題を解く時間は取れませんでしたが、授業で気づいた理解が甘かった部分を復習するための参考書として使用していました。

・速読英単語 単語力が無かったため、大学受験時代の参考書を使用しました。CDを聞きながら朝晩、1つずつ音読しました。

 

  • 専門

4月~9月 論述講座

仕事の忙しさにかまけて、専門の勉強を本格的に始めたのは8月からです。おそらく受験生の中でもかなり遅い方でしたが、論述講座でアウトプットの訓練をしていたので直前に身につけた知識まで本番で生かすことができました。(逆に7月までは貧弱な知識で論述の練習をしていたため、知識がなくても何とか書き上げる、ということができるようになりました。 ですので、もし本番であまり詳しくない分野が出たとしても書き上げられるだろう、という自信がありました。笑)

専門の学習は主に文科省のHPと関連書籍を参考にしながら知識を整理しました。ピンポイントに論文を読むのでは、知識が有機的につながらなかったので、まず概観をまとめ、その上で各テーマに関する書籍を読んでいくことで、自身の知識を体系立てていきました。

「頭で整理し、手で書く」というのは、一つの技術です。週に1回論述を書き、添削をしていただくことで「持っている知識をアピールしながら相手に伝わる論述を書く」という力を磨いて頂きました。

英語・論述ともに昴で受講する中で、知らず知らずのうちに出来るようになっていったという感覚です。英語は本番では、辞書がなくとも文意をとることができましたし、論述では毎週書く、ということが自覚している以上にとてもいい訓練になっていたようです。社会人ですと(学生もかもしれませんが…)、勉強時間のコントロールが大きな課題の一つです。毎週必ず昴に行って、少なくともその時間だけは受験勉強に取り組むことの効果は学習においてはもちろん、モチベーションの維持においても大きかったと思っております。

社会人が大学院進学を志す際、相談をできる相手がほとんどいないことが多いと思います。そのような状況で、また限られた時間の中で、勉強のコントロール(方法・時間)のために予備校に通うというのはとても有効な手段でした。また、昴では面談が必須ですが、申込等はすべてメールで行うため、よく考えて納得してから受講することができます。(その場の流れで申し込むということがありません)

最後に、大学院合格を目標として始めた勉強でしたが、学習するにつれてその目標が合格ではなく入学後の研究(もっといえば自身のテーマの探究)となっていきました。合格した今は「海外文献を読めるように英語の勉強を継続しよう」「自身の専門でまだ理解が弱いテーマについて学んでおこう」と思い、早速関連分野の本を読み始めています。

以上、社会人の方が大学院を目指すにあたり、参考になれば幸いです。

※ 送られてきた原稿を一字一句変えず、そのまま掲載しています。

※ 他の東大・教育学研究科合格者の方の体験記です。あわせてご参照ください。

東京大学 教育学研究科合格体験記 2

東京大学 教育学研究科合格体験記 3

東京大学 教育学研究科合格体験記 4

東京大学 教育学研究科合格体験記 (勉強法を中心に書いていただきました)

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