京都大学大学院 合格者からのメッセージ

 

昴では本科生として、英語は院試演習、上級構文•読解、哲学思想系精読ゼミ、ドイツ語上級、そして論文講座を受講しました。また、廣田先生、高橋先生には卒論、研究計画書の添削もしていただきました。

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大学院の受験勉強をするにあたって、全部自分で勉強するか、昴のような予備校に通うか、非常に悩みました。専門分野や語学は、自分で本を読んだり、大学の授業を復習すればいいのではないかとも思ったからです。

それなので、最初は単科生として院試演習だけを受講していましたが、授業の内容がとてもしっかりしていたので、夏からは本科生として他の授業も取ることにしました。

院試演習では、「限られた時間内で、辞書を使わずに、最大限の評価を得る」というトレーニングを毎週コンスタントに行うことができました。毎回その場で入試問題を解き、その後で解説が行われ、自分が説いた解答は添削され、具体的に点数化されて後日返却されます。受講生にとって、これ以上に効率的な方法はないと思います。このようなきめ細かな指導が可能になるのが、昴の少人数制の最大の利点だと思います。大学受験の時にも、このような指導が受けられていれば…と悔やまれるほどでした。

また、入試で専ら問われるのは文法的な正確さであり、昴では訳出の上でのこうした言葉の論理的な整合性が鍛えられました。「文の構造を自分で説明できる」ことは、これからの学問研究において必須でありながら、大学の学部の講読の授業などではここまで丁寧に面倒を見てはくれないです。

この意味で、例え受験としての結果を出すことができなかったとしても、昴で勉強したことは、受験の範疇を超えて、これからの学問研究のための大きなステップアップになったと確信しています。

院試演習以外でも、高橋先生、廣田先生、宍戸先生には英語、ドイツ語の講読を見ていただきました。予習で全訳を作り、授業ではそれを見ていただきました。こちらも少人数制なので、ただ漫然と授業に出るというのではなく、頻繁に自分が当たるためしっかりと全訳を作って授業に臨んだため、とても勉強になりました。受講生の専門に合わせて教材を選んで頂けるのも、少人数制の利点でした。特に、廣田先生の哲学思想系精読ゼミでは、自分に合わせていただき、ホッブズやロックといった古典を見ていただきました。予習はその日の朝までかかり、先生も厳しく、かなりのトレーニングになりました。

この他にも論文講座や卒論の面談など、様々なところでこの一年間、昴の先生方にお世話になりました。本当にありがとうございました。そしてこれからも、先生方とお話できる機会が持てればと思っています。どうかよろしくお願いします。

※送られてきた原稿を一字一句変えず、そのまま掲載しています。

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