東京大学大学院 情報学環・学際情報学府(社会情報学コース)
2015年夏入試合格(2016年入学予定)者からのメッセージ
このメッセージをご覧になっている方は、恐らく昴の入塾を迷っている方だと思います。僕もそうでした。あの時実は、昴のHPに圧倒されて問い合わせするのを止めてしまったのを覚えています(笑)。結局は昴にお世話になった訳ですが、あなたがHPを見て迷う気持ちもよく分かります。それでも是非、問い合わせや入塾を検討してみてください。
僕の大学院受験は孤独との闘いでした。僕の場合は学部時代の専攻とは違うことをやるつもりだったので、尚更周りで励まし合えるような仲間はいませんでした。元来変わり者だったのでそれでもいいかと思っていたのですが、専攻を変えることもあって受験に対する不安は大きかったです。そんな中で、一度は入塾を見送った昴に改めて問い合わせをしたのを覚えています。
僕が受験したのは東京大学の学際情報学府という大学院です。この大学院の試験形式は一次試験(英語、専門科目)と二次試験(面接)となっています。どのように僕が準備したかを簡単に書こうと思います。
<英語>これはTOEFL形式の試験で、正直なところ対策するのが難しいです。強いて言えばTOEFLを事前に受けたり、TOEFL専用の問題集を解くのが最善でしょうか。事前に良いスコアを取ってそのスコアシートを提出すれば、この試験をパスすることも可能です。僕は留学を準備していた時のIELTSの問題集を使っていました。
<専門科目>僕の受験した分野の試験は網羅的な知識を要求するものだったので、幾つかの概説書を読んでキータームを拾っては辞典で調べてノートに書き写すことで対策をしていました。ただし概説書だけでは内容が薄くて身にならないので、それと並行してその分野で古典とされる本を読むようにしていました。問題内容を思い返すと、やはりどちらもやってよかったと思います(特に後者)。自習した内容を昴の論述講座で過去問にアウトプットすることで、どのように問題に取り組んでいくかを身体的に身につけることができました。論述講座では自分の書いた答案にフィードバックをいただけるので、この点は本当に助かりました。
<面接>書類提出の際に添付した研究計画書について面接官の先生方とディスカッションを行います。この研究計画書というのがなかなか書き上げるのが難しかったです。高橋先生に指導をいただいて、自習した内容を詰め込んだ研究計画書の添削を繰り返しました。研究計画書についてはその分野で院生をされている方からもコメントをいただくことで準備を進めました。
大学院受験で重要なことは「本をよく読んで足を運ぶこと」だと僕は思っています。大学院受験で出題される問題は知識をただ問うだけのものではありません。論述形式の問題では自分の読書経験に基づいて説得的な答案を作る必要があります。古典と称されるものを読むのは一見時間がかかって辛気臭い作業にみえますが、実は一番の近道だったりします。一人で読むのが辛ければゼミや周りの院生の自主的な読書会などを活用してみてください。このことも含めて「足を運ぶ」ということになるのですが、大学院受験の情報収集では受験予定の研究科の研究室に是非問い合わせなどをしてみてください。指導をお願いしたい先生に事前にお会いして、自分の研究が先生の関心にマッチングするかどうかを知っておくのは大切なことだと思います。親切な院生の方であれば自分の関心のある別の研究科の院生の方を紹介してくださったりして、足を運ぶことで副次的利益が得られることがあります。暗中模索のなかでも主体的に動くことは、大学院受験だけでなくその後の院生生活でも大事なことだと思います。
最後になりますが、僕を見守ってくださった昴の先生方に感謝を申し上げます。廣田先生は問い合わせ後の面談で僕を暖かく迎えてくださりました。高橋先生には入塾から受験までお世話になりっぱなしでした。昴での日々は合格するまでの孤独な生活の精神的支えでした。昴でお世話になったご恩は修士論文の執筆で少しでもお返しできればと思います。ありがとうございました。
※送られてきた原稿を一字一句変えず、そのまま掲載しています。